東京(共同通信)― 日本の女子ゴルフ選手たちは今年、米国LPGAツアーで素晴らしい成績を収め、メジャー2勝を含む5勝を挙げている。太平洋の反対側では、過去最多となる13人の選手が腕試しに挑んでいる。

才能ある選手の流出により、国内LPGAツアーの観客数は1大会あたり約500人減少している。しかし、国際舞台では、日本はかつてないほど人気となっている。
その好例が8月3日まで開催された全英女子オープンで、第1ラウンド終了時点で日本人選手が上位3位を独占した。岡山絵里と武田理央がトップ、最終的に優勝した山下実悠が3位だった。
最初の3ラウンドは武田と同じ組でプレーしていたツアールーキーの山下は、第2ラウンド以降首位に立ち、自身初のメジャー優勝を果たした。彼女は、同じ武田がすぐそばにいたことが、優勝への追い風になったと語った。
「3日間一緒にプレーするのは珍しい。最初から最後まで良いリズムを保てた」と山下は語った。
日本人サポートスタッフの増員により選手たちはよりリラックスした雰囲気でプレーでき、コース上には2024年の9人から13人に増えた日本人選手たちがいることで、より効果的な情報共有が可能になった。
「コミュニケーションの面では、日本語で話せる機会が増えたので安心しています」と、米国ツアー3年目の勝みなみは語った。
13人の選手全員がライバル意識を忘れ、年間を通して食事を共にしたことで、選手たちの絆はより強固なものになった。
5月に就任した米国LPGAコミッショナーのクレイグ・ケスラーは、スター選手の加入がツアーに新たなファンをもたらすとして、日本の成功を歓迎している。
女子ゴルフは観客動員数で男子ツアーの影に隠れているが、米国LPGAはファンのアクセス向上を図るため、ソーシャルメディアに日本人選手の動画を積極的に投稿している。
日本の女子ゴルフの「ブーム」は、渋野日向子が2019年、当時20歳だった彼女が全英女子オープンで優勝したことから始まりました。彼女は、1977年のLPGA選手権で樋口久子が優勝して以来、日本人女性として2人目のメジャー優勝者となりました。
このブームは、彼女の世代だけでなく、次の世代にも大きな刺激を与えています。
笹生優花は2021年と2024年に全米女子オープンで優勝し、フィリピン代表として初優勝を果たしました。古江彩佳は2024年のエビアン選手権で優勝し、西郷真央は今年4月にシェブロン選手権で優勝し、その後山下は優勝しました。
「子どもたちは今、自分にもできると考え、海外でプレーすることを夢見ています」と、日本ゴルフ協会のジュニア育成担当である山中宏氏は語ります。